戸吹城
別  名 根小屋城・新城・二城
所 在 地 東京都あきる野市上代継
築城年代 戦国時代
築 城 者 大石氏
区  分 山城(標高218m:比高25m)
遺  構 郭・土塁・堀切・竪堀
史跡指定  
現  状 山林

訪問適期 10 11 12
                       
 
JR五日市線「秋川」下車 登山口まで徒歩25分
登山口から山頂まで徒歩20分
駐車場:なし トイレ:なし
戸吹城は戦国時代に守護代大石氏により築かれた山城です。
秋川の渡河地点を見下ろす山城であり、滝山城の支城と考えられています。
 
八王子市とあきる野市の境界上にある秋川丘陵に戸吹城はあります。
砂礫層のため地質が脆く、今も崩壊が進んでいます。
500年を経て城跡はほとんど消滅しかかっているのが現状です。
尾根道はとても細く、もう歩けない場所もあります。
そのため主郭までたどり着くことすらできませんでした。
ただ、南側の遺構はとても良く残っています。
 
では、戸吹城をちょっとだけ見てみましょう!
 
城跡への入口 登山口 腰郭
滝山街道方面から丘陵沿いの道を歩きます。分岐がある場所には道標があるので親切です。
民家の裏側を通り山への入口へ向かいましょう。ここから3分もあれば城跡へと着きます。
 
南郭の切岸 南郭の虎口 南郭の虎口
南郭跡です。切岸の整形が綺麗ですね。そして虎口です。
河原石が積まれている箇所がありますが、当時の遺構ではないようです。
 
南郭 横堀 横堀
南郭跡です。秋川丘陵ハイキングコースの一部となっています。
そして横堀が掘られています。やや畝が見られます。ここまでの遺構を見るととても期待が膨らみます。
 
横堀 南郭 南郭の土橋と竪堀
ワクワクしちゃう遺構です。細長い尾根上に郭は配置されています。
二段で形成されていますが、土塁のようにも思えます。その延長線上に土橋と竪堀があります。
 
馬出しと横堀 馬出し 土塁
横堀を越えると馬出しがあります。馬出しから主郭へと向かう細尾根が続きます。
おっと土塁を見落とすところだったので写真を掲載しておきます。土塁というか土橋というかどっちなんでしょう。
 
馬出し 馬出しから尾根道へ 細尾根
勇気を出して馬出しから尾根道へと向かいます。いよいよ下りて行くわけです。川口探検隊スペシャルのようです。
そして細尾根です。幅1m未満の尾根です。途中は60cmぐらいのところもあります。
 
細尾根 主郭 断崖絶壁
勇気を振り絞り下りてみました。春先なので風が強い。足がガクガク震えます。
結構、山城は攻略しているし経験も積んでいるとは思いますがもうダメです。半狂乱です。
樹木に阻まれて見えないけど主郭方面を撮影してみました。
数10cm幅の尾根道の左右はご覧の通りの絶壁です。落ちたらもう良くて大怪我です。従いましてこれで終わりです。
 
戸吹城へはJR五日市線の秋川駅が最寄となります。
サマーランド行きの路線バスがありますが、1時間に1本ペースです。
登山口まで歩いても30分前後です。もう廃業しているボウリング場の駐車場から登山道があります。
滝山街道沿いに歩き新道のトンネルをくぐるとかなり遠くなってしまいます。
それにしても恐ろしい城でした。中途半端な探訪記録ですが、これで我慢してください。
楽しい趣味でケガしたり落命しては何にもなりません。
遺構の見学は南郭だけで十分楽しめます。馬出しから先に行くのはやめましょうネ。
 
周辺情報
秋川沿いは中世城郭の宝庫です。写真左の網代城へは戸吹城から秋川丘陵ハイキングコースを歩いて縦走できます。
写真右の高月城は丘陵を歩いて縦走可能かはわかりませんが、秋川沿いに歩けば着けます。
高月城まで行けるならぜひ滝山城にまで足を延ばしたいところです。
遊ぶ場所としては秋川の清流で川遊びができますし、郊外型遊園地の老舗である東京サマーランドがあります。
場所柄、川魚料理の店が多いんじゃないかな。あと温泉や宿もちらほらあります。
イケる口の貴兄には酒蔵訪問なんかも良いかもしれません。僕は下戸なんで寄りませんが。