諏訪原城
別  名 牧野原城・牧野城・金谷城・扇城
所 在 地 静岡県島田市金谷
築城年代 天正元年(1573)
築 城 者 武田信玄
区  分 台地城(標高213m:比高140m)
遺  構 郭・土塁・空堀・竪堀
史跡指定 国指定史跡
現  状 山林

訪問適期 10 11 12
                       
 
JR東海道本線「金谷」下車 徒歩30分
駐車場:あり トイレ:あり
諏訪原城は武田氏により築かれた台地上の城です。
信玄が砦を築いたとか勝頼による築城とも伝わっています。
現在見られる姿は徳川家康による改修によるものです。
武田氏の築城と思われていた丸馬出しも徳川時代の遺構だそうです。
 
静岡県、広い台地とくると茶畑による破壊を連想してしまいます。
おそらく諏訪原城も茶畑として利用されていたことでしょう。
最近は発掘と整備が進み、広大な戦国城が甦りつつあります。
兵站基地らしい広々とした面積とケタ違いのスケールの三日月堀が魅力です。
 
では、諏訪原城を見てみましょう!
 
東海道の石畳 大手三日月堀 大手馬出しの土塁
金谷駅から諏訪原城への道標に沿って歩くと復元された東海道の石畳があります。
このデコボコが容赦なく体力を奪います。風情はありますが、あまり有難くはないかな。
民家の間に城跡への道標があります。三日月堀は巨大すぎて凄さが伝わりきれないですね。
 
三日月堀 空堀 土橋
大きすぎて三日月のかたちがわかんないですねぇ。樹木ももう少し伐採してくれないかな。
空堀です。お見事ですね。関東だとこれに匹敵するのは八王子市の滝山城でしょうか。
土橋も堅固な造りがよくわかりますよね。
 
北馬出し 二の郭跡 主郭跡の空堀
いちばん北側の馬出しです。このあたりはまだまだ整備が進んでいないようです。
二の郭跡は広大な原っぱです。ここに兵舎が建ち並んでいたのでしょうか。
そして主郭へ進む途中の空堀でございます。ここもざっくりと掘られています。
 
主郭跡 石積み 横堀
主郭跡です。少し前まではおそらく茶畑だったんでしょうかね。
そう言えば随分前に来たときは二の郭は畑だったような気がします。主郭はこんな感じだったかな。
石積みですが当時のものかは不明です。ここから斜面を下りると横堀があります。
 
主郭跡の土塁 水の手郭 井戸
見学順路を歩いているとそこは主郭の土塁の上でした。
ちょっと寄り道して水の手郭へ立ち寄ります。つっても堀底なんですが。
カンカン井戸と銘打たれた井戸があります。石で補強されてますね。深い井戸なのでロープが張られてます。
 
南馬出し 土橋 空堀
二の郭から見学順路を逸走して南馬出しへ入りました。まったく整備されてませんが、土塁に石積みの補強があります。
土橋は比較的綺麗に残っています。
空堀はご覧の通り。そのうち整備するんでしょうけど、民家の裏なのでどうかな。
 
大手外堀 馬場跡 今福浄閑斎の墓碑
かなり駆け足で諏訪原城を見てみました。ここからはオマケみたいな場所です。
二の郭の外堀を見つつ歩くと大手外堀があります。堀というか通路みたいです。
馬場跡はただの雑木林。今福浄閑斎の墓ですが、浄閑斎はここで戦死はしていないと思います。別の今福さんかな?
 
諏訪原城は巨大な城なので見学は案外時間がかかります。見学ルートがあるのでそれに沿って歩けば良いのですが、
すべての遺構を見るにはちょっぴり寄り道をしたほうが面白いです。
ちょうど発掘&整備の真っ最中なので一部ブルーシートがかかっていたり入れない箇所もありました。
それでも遺構は豊富でスケールが大きいので楽しいです。欲張って言うともう少し樹木の伐採をお願いしたいですね。
駐車場完備だし駅からも近いので便利な城です。駐車場の前にある工場にパンフレットが置いてあります。
雄大な台地上に展開する戦国末期の城をぜひ堪能してみてください。
 
周辺情報
金谷周辺はあまりお店はなかったと思います。コンビニぐらいはあったかもしれません。
東海道の石畳沿いに茶店があります。風情があって良いですな。
城跡周辺は何もありませんが、トイレなどはありました。
周辺名所は茶畑(笑)。あとは小夜の中山とか大井川鉄道のSLですかね。SLは運転日に注意ですね。