要害山城
別  名 石水寺丸山城
所 在 地 山梨県甲府市上積翠寺町
築城年代 永正17年(1520)
築 城 者 武田信虎
区  分 山城(標高780m:比高260m)
遺  構 郭・土塁・堀切・竪堀・石積み
史跡指定 国指定史跡
現  状 山林

訪問適期 10 11 12
                       
 
中央本線「甲府」より山梨交通バス「積翠寺」行で終点下車 登城口まで徒歩15分
登山口から山頂まで徒歩40分
駐車場:なし トイレ:なし
要害山城は戦国時代に武田信虎が築いた山城です。
駿河の今川氏に甲斐へ攻め込まれた信虎は、
平城の躑躅ヶ崎館の詰め城として要害山城を築き、
周辺にも支城を配置して本拠地の防備を固めました。
 
お椀を伏せたような山城ですが、比高差は250メートルもあり、
随所に工夫を凝らした守護の詰め城に相応しい山城です。
武田氏が滅んだ後もしばらく存続していたものと思われ、
随所に石積みが見られるのも特徴のひとつです。
 
では、要害山城へご案内しましょう!
 
石積み 土塁 竪堀
要害山のモニュメントがある近くから登山道があります。
少し登ると石積みが登場します。それから竪土塁に竪堀が出現。
これだけでも期待感が高まります。
 
石積み 門跡 不動郭跡
ずんずん登って行くとまたまた石積みがあります。続いては石積みの補強を伴う門跡です。
さらに進んで行くとお不動さんが祀られている不動郭跡へと着きました。
 
門跡 郭跡 主郭の虎口
何番目の門跡かはわかりませんが、巨岩が用いられており迫力がありますね。
そこから小さな郭の連続となり、いよいよ主郭へと向かいます。
 
主郭跡 主郭跡 主郭跡の土塁
やってきました主郭跡であります。見事な土塁で囲まれています。
武田信玄誕生地の石碑もありますが、実際に身重のお母さんがここまで登ったのかは疑問であります。
それにしても広々として気持ちの良い場所です。何度訪れてもここは飽きないですな。
 
堀切 堀切の石積み 堀切
主郭背後の堀切は石積みが見られます。ここからはしばらく歩くと城域はおしまいです。
竪堀なんかもあるのですが、あまり上手に撮影できませんでした。
さて、ここから尾根伝いにぐるりと回り込むように南側の山へ向かうと支城の熊城へと至ります。
 
特別付録 熊城
熊城 堀切 石積み
尾根伝いに南下して山を下りつつ歩くと堀切があります。凄い堀切です。僕はここで堀底へ転落しました。
要害山城以上に石積みが多く見られます。てか、こっちのほうが少し好きだったりします。
 
石積み 石積み 主郭跡
武田の補強か徳川・豊臣時代の産物かはわからないですが、広範囲を石で補強してるんです。
主郭は小さなスペースですが土塁が囲んでいるのがわかりますかな。
 
畝状竪堀 堀切 熊城からの眺望
この連続する竪堀ってやつをもっと立体的に表現できるカメラがありゃいいなと思います。
現地で見るとそれはそれは凄ぇなと思います。堀切もまた鋭角で素敵です。
最後は下山途中の熊城からの眺望でバイバイです。
 
要害山城へはJR中央本線の甲府駅が最寄駅です。バス便があるようですが本数は少ないでしょうね。
武田氏館から歩くと1時間ぐらいで要害山城の麓へと至るのでのんびり歩いてもいいと思います。
登山道はハイキングコースとなっているので道はしっかりしています。迷うこともないでしょう。
熊城への道も比較的しっかりしています。とにかく分岐を右へ右へと考えて良いです。
熊除けの鈴は装着が必要です。なんつっても熊城もあるわけですから。
冗談はさておき熊の目撃情報が多い場所です。僕自身、鹿には遭遇しました。
要害山城から熊城まではざっと3時間から4時間ぐらいかな。とにかく素晴らしい遺構の連続で感動できます。
 
周辺情報
武田氏のふるさとですから見所は多いです。武田氏館あり、湯村山城あり、甲斐善光寺などなど。
それ以前に甲府で下りたらそこはもう甲府城です。
武田氏館から要害山城までの間は鄙びた感じでとても好きなんですが、お店などはありません。
飲料などは武田氏館周辺のお店で確保してください。
要害山の麓には要害温泉があります。日帰り入浴可能かはホームページなどで確認してください。
他にも温泉はいっぱいあるし、遊ぶところも多くて山梨は楽しいですね。