檜原城
別  名  
所 在 地 東京都西多摩郡檜原村本宿
築城年代 室町時代
築 城 者 平山氏
区  分 山城(標高453m:比高200m)
遺  構 郭・土塁・堀切・竪堀
史跡指定 東京都指定史跡
現  状 山林

訪問適期 10 11 12
                       
 
JR五日市線「武蔵五日市」より西東京バス「数馬」行で「本宿役場前」下車 登山口まで徒歩5分
登山口から山頂まで徒歩30分
駐車場:なし トイレ:なし
檜原城は東京の最果てにある檜原村に築かれた山城です。
室町時代に平山氏によって築城されたと考えられています。
戦国時代には北条氏に属して甲斐の武田氏に備えていました。
天正18年(1590)に落城した八王子城の城兵を収容し防戦しましたが、
峻険な山城も豊臣の大軍の前には為す術もなく落城したということです。
 
東京の最奥部にある城ですが、アクセスは意外と楽です。
役場前から見る山容はかなり極悪ですが、
つづら折れの山道を歩くようになっているので、
時間は少しかかりますが急傾斜は少ないです。
 
では、檜原城に突撃してみましょう!
 
登山道 城山の斜面 中腹からの眺め
吉祥寺という寺院の墓地から登山道があります。城跡の案内板も設置されております。
途中から見上げる城山は衝立のような急斜面ですが道は比較的なだらかです。
山城なんですが、木立に覆われているためビューポイントが少ないんですな。
 
西郭 黄金の大日如来 虎口
檜原城名物の山頂から続く長い竪堀です。当時からあったのでしょうか。それとも林業関係の所業か。
金色に輝く大日如来様にお会いできれば城跡はもうすぐです。
ここから山道の傾斜が険しくなりますが、もう少しの辛抱。頑張って登ると二の郭の虎口へ着きます。
 
二の郭 堀切 竪堀
二の郭へ着きました。城内でいちばん落ち着いた雰囲気というか、削平もしっかりされている郭です。
ここに案内板があります。ここが主郭と考えてもいいんじゃないかと思うんですがね。
主郭方面へ歩くと堀切があります。ここから長い竪堀が始まっているわけです。
 
腰郭 虎口 主郭
堀切を越えると腰郭を従えた主郭です。虎口は明確に残っております。
主郭跡は小さな社がある狭いスペースです。
 
堀切 堀切 堀切
主郭の背後の尾根を断ち切る堀切3兄弟です。
尾根道を歩いているときに出会う堀切ってのは嬉しいものです。
二重堀切でも「おぉーっ!」と思うのに三重堀切ときたらヨダレが出てしまいます。
この先は物見に利用されたであろうピークがありますが、城域はこの堀切までと考えて良いと思います。
 
檜原城へはJR五日市線の終点駅である武蔵五日市を目指します。そこからバスで檜原村の本宿役場前で下りればOK。
休日ともなればハイカーが多いのでバスの本数も極端に少ないことはありません。
檜原村というと何だか物凄く遠く感じてしまいますが、案外アクセスは楽でした。
五日市には網代城や阿伎留城があり、檜原城へ向かう途中には戸倉城があります。まさに山城銀座であります。
一日で全部登るのはきついので週末2回分ぐらいで探訪計画を立てましょう。
僕は檜原城、阿伎留城、網代城と登ってヒザが笑うどころか大爆笑しましたから。
 
周辺情報
五日市駅内にコンビニがあるのでお弁当などはそこで調達するのが良いです。
檜原城付近には飲料の自動販売機はありますが、お店はなかったと思います。
近くには払沢の滝がありますし、車の場合は温泉に立ち寄ることも可能であります。
周囲が同じぐらいの高さの山ばかりなので眺望はイマイチですが、気持ちの良い登山ができました。
杉ばっかりなので大丈夫だとは思いますが、念のため熊除け鈴は持参してください。